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「まてや。さっきはよくも俺の弟分どもをかわいがってくれたな。」
いきなり声をかけられて那佳と菊は驚いてふりむいた。
どうやらさっきの男達の仲間らしいのが、ざっと2、30人いた。
前からも10人ほどの男達が現われた。
ここは細い路地裏。
完璧に挟まれた。
「菊。待ち合わせは頓所の近くの和菓子屋の前でいい?」
那佳がそうゆうと、菊は黙ってうなずいた。
あっ、と言って那佳は付け足した。
「あんた多い方ね。」
菊はため息をついて
「わかったよ。私のせいだもんね。」
と那佳を睨んで言った。
「じゃあ」
と那佳が一言いって2人はいきなり男達目指して走りはじめた。
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