最初の出会いは倉庫から

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「おっ。大変だったみたいだなヒロくん。アイス代くらいはあげようかな」 机に100円を二枚置いて、ビニール袋を剥がし始めた。……ところで何故200円なんだ? 「ヒロくんはもういいよ。アイス買ってきなさい」 「はーいよっ」 高1に200円とは……うちのオヤジは性格はいいが何処かズレている。 「さて、と。アイス買ってくるか…財布財布…」 ドタバタと自分の部屋に向かう。 「あれ――――」 倉庫が開いている。 「おかしいな。さっき閉めた気がするんだけど………誰かいんのー?………いないな」 確認はしたし、扉は閉めとこう。 そしてオレは自分の部屋のドアを開けた。 ガチャ。
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