月夜の儚き逢瀬

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      たった一度きり 貴方を見たのは十六夜の月の夜       儚く散り逝く桜の様に 悲しく微笑む貴方は 私の名を呼んでくれていたのに       私は貴方を知らなかった       美しい髪は 漆黒の闇を切り裂いて   美しい瞳は 未来を光で照らし   美しい声は 心に灯を燈してくれる…       そんな本当の貴方を 気高くも儚く美しい貴方を知るのは まだ 少しばかり先の未来       その時は 今度こそ 貴方の心からの笑顔を 私に見せてくださいね…       愛しい…私の、十六夜の君…      
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