白昼夢

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僕は只 離れていく貴女を抱き留めたかった 何度手を伸ばしても 腕が届く度、振り落とされた そして貴女に欺かれ 僕は独り電車に揺られ 取り残されていた 離れて行く貴女の姿を 瞼に焼き付けながら   目が覚めた昼下がり 「只の夢だよ」 と優しく微笑みかけてくれる貴女の姿は もう何処にも無かった…
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