演技‥

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「あなた‥私、昨夜から具合いが悪いの‥コンビニに行こうとしてくれて丁度良かった‥はぁ‥はぁ‥」 今の震えた私が、私の具合いの悪さを強調させてくれた 「桐子!?どうした!?大丈夫か!?熱は!?」 夫は今すぐにでも私のおでこに、自分のおでこをくっ付けて確認したいはず 「はぁ‥はぁ‥分からない‥とにかく具合いが‥」 そんな私に要が加勢して 「昨夜からこうなんだ‥こんな病人のために俺のせいにされて、俺の罪が重くなったら迷惑だ」 と、吐き捨てるように言った 「何て酷い事を言うんだ!桐子!しっかりしろ!今すぐご飯を食べさせてあげるから、もう少し我慢するんだぞ!早く!早く薬を飲ませなければ!!」 と、夫は慌てて車を発進させた 何とか夫を釣る事が出来た はぁー‥私も要も安堵の溜め息が出た
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