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このまま、どこまで行けば逃げられる?
逃げ切れるわけなんてないよね?
要に聞けなくて飲み込んだ言葉
私は、今はまだ興奮の余韻に浸かっていた
まだ冷静にゆっくり考える余裕がないのだ
そんな時
「違う道を走ろうか」
要が別ルートを探し出した
北海道は街以外は道の本数が少なく、ひたすら信号のない長い一本道を走るだけだった
警察に追われる身の要は、正規ルートじゃない方が良いのだろう
もしかしたら夫も警察に行くかもしれないし
でも
「思ったんだけど、ずっとこの道しか走ってないのに一度もパトカーなんて見てないよね?」
私が疑問に思った事を言うと
「確かに‥」
要も疑問に思ったみたいだった
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