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要は下をうつ向いたまま言った
「俺‥勝手に勘違いして‥‥桐子を人質にして傷まで付けて‥俺‥俺‥‥」
要は泣いていた
安心したのと、罪悪感なのだろうか
「要、別にいいよ!こうして夫から逃がしてくれたし、要は私を助けてくれたじゃん」
要に出会わなければ、今頃私は死んでたかもしれない
犯罪者と人質としての出会いが、私の運命を変えてくれた
「桐子ありがとう‥俺、絶対にお前を逃がしてやるから」
「でも私こそ巻き込んで、ごめん‥せっかく要は自由になったのにね」
「俺が桐子を守りたいんだから、別に巻き込まれた訳じゃないよ」
そう言って要は泣きながら笑ってた
でも要を特別な旅行に巻き込んでしまったのは事実だ
このまま逃げられるの?
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