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車はまた走り出し、何もなく果てしなく長い道をひたすら走っている
せっかく要に良い事があって、夫と離れてから1時間以上も経つと言うのに
私はまだ考えがまとまらず、浮かない顔をしていた
どうしても夫の言葉を思い出してしまう
必ず助けに行くからな‥
夫は助けに来る‥?
「桐子?桐子ー?携帯鳴ってるけど?」
「あっ!う、うん‥夫の携帯だから出ないよ‥」
さっきから、ずっと旦那の携帯が震えている
「旦那がかけてんのかもな‥警察に行ったかな?」
要も私も少し夫の事を考える余裕が出て来たみたいだ
「多分、夫は警察には行かないと思うよ」
何となく、そんな気がした
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