出発‥

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「おいおい、どうしたんだ?何かあったのかな?何でこんなに混んでるんだ!?」 フェリーの時間を気にして 夫が外を見ながら苛々している もしも フェリーに間に合わなくなれば 私の人生は 大きく変わっていたのだろうか? けど渋滞を抜け 車はスムーズに進み出す‥ 時間ギリギリで間に合い 私達はフェリーに乗り込んだ 間に合ってしまった これもまた運命なのだろうか‥ ちっぽけな私の ちっぽけな運命は ぐるぐる‥と動いていた
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