男の思案‥

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夫はオドオドしながらも言った 「でも、もし仮にホテルを見付けて眠ったとしても‥誰も熟睡なんて出来ないじゃないのか?」 男は一瞬で最初のような冷たい目になった 「はぁ?言う事が聞けないのか?」 男は、そう言うとナイフで私の頬に、ゆっくりと傷を付けた 「止めろー!!分かった!探すよ!」 夫は急いで車を発進させ、この小さな町でホテルを探し出した 簡単に傷を付けられて、私は男と近づいていた気分になっていた自分が情けなくなった 秘密を共有しても男にとって、私は逃げるための道具でしかなく そして、明日になれば私は死ぬのだろう 結局、こんな私を誰も助けてはくれないのだ 運命を変えたいならば、自分で何とかしないといけないけど‥私は迷っている
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