一室‥

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そんな空気になりつつある中で、私は疑問に思っていた事をそのままぶつけてみた 「ねぇ?どうして今はナイフを私に向けてないの?」 すると男はサラッと言った 「あぁ?だって、あんたは逃げたりしないだろ?旦那と離れられて嬉しいだろ?」 もしかして私のために、ここに来たのだろうか? 確かに夫と24時間ベッタリ一緒に居た今までよりも、今の方が楽しいとさえ感じる 私は素直に 「そっか、ありがとう」 と、男に礼を言うと、男は照れながら 「別に‥俺はただあの旦那が気に入らないだけだ」 と、そっぽを向いた
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