一室‥

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「追いかけたいよ、でも駄目なの‥何処にも居ないんだもん」 私は子供みたいに泣きじゃくっていて 「何で?どうゆう事?」 男は私の頭を撫でながら聞いてくれた 「その彼はね‥23歳で死んでしまったから‥だから追えないの」 颯太は死んだ‥あまりにも重い話で 「‥‥‥」 男は言葉が出ないみたいだった 「何も言わなくていいから聞いてくれる?」 そう言うと、男は黙って頷いてくれた この時点で、私と男は既に犯人と人質ではなく 全く別の二人になっていた
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