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時間の流れが、やけに遅く感じる。
どのくらい、そこに車を停めていたのか…
俺は後続の車のヘッドライトが
サイドミラーごしに俺の顔を
照らすのに気付いて、車をまた走らせた。
少し走ったところで車を停めてサトミのお母さんに電話を入れた。
「…と言う訳でサトミとは別れます」
俺が事情を話すと、お母さんは
「本当なの?」
と驚いていたが
「サトミは、何も説明しないしその男にも電話をさせないんで…」
と答えると、お母さんは
一度サトミに話しを聞こうと
俺を呼び戻し二人で家に戻った。
家にサトミの姿は無く。
子供達は、眠っていた。
お母さんは
「サトミはどこに行ったの?」
と俺に聞いたが俺は
「知りません」
と答えた。
お母さんにサトミに電話をするように言われた。
俺はサトミに
「…ていう訳だから
家に戻ってお前から、お母さんに説明してあげな」
と言ったが、サトミは
「今から友達がくるからすぐには戻れない。」
と答えた。
サトミのその態度に、また腹が立った俺は
「子供をほったらかしにして
お前は何をしてんだ!」
「そんなもん後にして、今すぐ家に戻れ!!」
とサトミを怒鳴りつけた。
それでもサトミは
「もう少ししたら戻るよ」
と、そんな返事をした。
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