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俺はサトミに
「お前が、俺達よりも少しでも幸せな暮らしをしていたら俺は絶対にお前を許さない。」
「そのくらい、お前のした事を恨んでいる。」
と言った。
そして、預けていた俺の通帳を返してもらい
俺の名義だったサトミの携帯を停めた。
しばらくしてサトミがお母さんの家から姿を消した。
俺はサトミに支払いの事で話しがあったので
サトミのお母さんにも、サトミの事を聞いたが
連絡もないし分からないと言われた。
お母さんは、俺の肩をもってくれて別れる際には
「本当にごめんね。」
「自分の娘だけど、私もサトミにはがっかりしている。」
「サトミの事は、もうどうでもいいと思っているし子供の事で何かあったらいつでも協力するから遠慮しないで言ってね。」
と言ってくれていた。
数日後、サトミが残りの荷物を取りに家に来た。
不思議なもので、いつもサトミから離れなかった下の子が
近くにサトミがいるというのに見向きもしなかった。
俺はサトミに
「今まで、どこにいたんだ?」
と聞いた。
サトミは
「住み込みで働けるところを見つけたから、そこで働きながらカズキと暮らしている。」
と答えた。
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