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2007年〇月〇日
私が塾の帰り、自転車で踏切にさしかかろうとしていた時、事件は起きた。
JR総武本線、日向~八街間で人身事故が発生。
古宿踏切に人が横たわっていた。その上を東京発銚子行きの特急しおさい13号が通過した。
特急電車の運転士が人に気づき一気にブレーキを非常に合わせ、急停車しようとしたが、間に合わなかった。
人は特急電車の障害物よけ(スカート)にぶつかり、およそ100m近く弾き飛ばされた。
特急電車は踏切から約200mのところで凄まじい金属音を響かせて急停車し、すぐさま運転士は警察とJR東日本に連絡した。
事故から何分たっただろうか、運転士は弾き飛ばされた人を探していた。しかし、この特急電車しおさい13号は100kmを超えるスピードから非常ブレーキを書けたので通過の際は約60kmくらいだった。時速60kmで弾き飛ばされた人がそう簡単に見つかる訳がない。
運転士は顔を真っ青にして探している。
車内を見ると大騒ぎしている乗客を必死で止めている車掌の姿や泣いている人の姿が見える。
恐る恐る障害物よけをみると、なんとかなりの血痕がついているのが確認できる。これは弾き飛ばされた人のものか。
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