高校生活の始まり―普段―

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史也はつまらなそうに、でも俺達の暗さを察してどうにかしようとしていた。 気遣っていてくれた友人に対してちょっと冷たい感じもしたが、俺達は軽くショックを受けていたのだ… 部活動紹介後に武と話していると、隣のクラスから俺と同じでサボり癖がひどかった『木村 純平(じゅんぺい)』が飛び込んできた! 「大変だよ~!」 さっき起きました!と言わんばかりのボサボサ頭で走ってきた。 「何が!?」 はぁはぁと息を切らせている純平を見て、俺達は嫌な予感がした… 「さっき聞いたんだけど…はぁはぁ…ぁの…はぁはぁ…」 (イライラ) イライラしてきた。俺ははぁはぁとしか言わない純平の頭を揺さ振って、 「早く言え~!!」 と催促した。
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