3日目

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「今日は何処へ着陸しますか~?」 気のない声で話すドルフィン初号機。 「………今着陸出来る所は?」 「すいませんが、もうあんな所降りたく無いです…。それに、クマチャッピーが…クマチャッピーが…。」 「ふ~ん。」 「昨日のことを思い出すだけで…あぁ、気持ち悪くなります。もうあんな所降りたくありません。」 「そこで、良いニュース。あの『ゼロ』って言う人が地図を落として行った。」 「えっ?えっ?えっ?本当ですか??」 嬉しそうに声を少し高めるドルフィン初号機。 「地図は一枚で、真ん中に線が引いている。南がこの場所の地形…『野生の都』と、線をまたいで北の方に見たことがない地形………?」 「どうしました?」 「……………分かった。以前来たことがある、『樹海のヘソ』だ。」 「『樹海のヘソ』?」 「説明の時間はあまりないから、まず北へ。」 「え…あっ、はい。」 北の方へ向かう。 「『樹海のヘソ』は何故知ってますか?」 「隕石にぶつかり不時着した時、ドルフィン号…前の私の愛機のバラバラになったパーツを捜しに来た場所だ。」 「そうですか…なんか辛いことを思い出さ」 「大丈夫。というより、もう大丈夫。」 「もう大丈夫と言うと…。」 「さあ、着くよ。」
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