3日目

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オリマーは走り出した。 ダンゴナマズの位置は南。 南東を捜そう。 見つけるのはそう難しくない。 『ちょっと大きい生物』を捜せばいい。 さっそく移動。 軽い段差を降り、進む。 少し進んで大きい生物発見! ロールパンのような肉厚の体、大きな鼻…。 通常の約1.5倍の大きさ(推定55mm)。 『パンモドキ』がそこにはいた。 …が、華麗に無視。 パンモドキは倒れた生物や物を巣に運ぶ…。 自分から戦う事はあまりしない。 つまり巨大ダンゴナマズと戦わせた所で決着は目に付いてる。 「…ハア…ハア…。」 オリマーは綺麗に無視したが、パンモドキの異変に気付いていなかった…。 少くてもゴールデンピクピクニンジンを摂取したという事。 ゴールデンピクピクニンジン一個にゲキカラエキスが約4個分入っている事を…。 (左にダンゴナマズ…。) 大きいパンモドキは口を開けオリマーに少しずつ迫る…。 (真直ぐ進めば樹海のヘソには水溜まりがあったな…。今回はどうかな…。) 大きいパンモドキの上口(上唇?)がオリマーの上を覆う…。 ゴールデンピクピクニンジンによりはえた牙がオリマーに向けられる。 ガブッ! (水があるかは行って見れば分かるな。) 大きいパンモドキに間一髪、食べられなかった。 オリマーは一切気付いていないが…。 大きいパンモドキはオリマーの後を追う…。 水溜まりは…あった。 先にはマロガエル…。 大きいパンモドキは再び口を…。 (遠距離だから大きさが分からない。) ガブッ! (近くまで行かないと…。) 再び間一髪で避ける。 大きいパンモドキは、イライラしている。 マロガエル…大きい! 赤い手、赤い足の四足。 赤い目をした、ちょっと小太りな生物。 通常の約1.5倍(推定約72mm)のマロガエルがそこにはいた。 これぐらいの大きさなら、ダンゴナマズを倒せる。 そう思った。 マロガエルはこちらをにらんだ。 マロガエルは体の向きをオリマーに向け、飛ぶ。 オリマーは前へと走った。 若干、落ちて来る影の位置が広がっていたが、楽々避けられる。 そして、マロガエルが落下。 「キャピッ!」 (えっ?) オリマーは振り向くと、横へと転倒した大きいパンモドキ…。
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