第五章 刺客

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天国は大人しくなったと思うと隙をついて捕まれていた腕を振りほどいた。 「こっちはテメェ何かに様はねぇんだよ!!」 「…少し黙れ…」 神羅の野郎は物凄い形相で天国を睨んだ。 睨んでいるのは天国なのに……… 俺まで恐怖で動けねぇ… 天国は突然倒れた… 俺の呼び掛けに返事をするから意識はある様だ… 参った… 絶体絶命ってやつか… 畜生… 「安田、お前は気付いていないが、封印と言う素晴らしい力がある…俺らには…その力が必要だ。俺と共に来い!力を貸せ!そうすれば柳宗清は生かしといてやるぞ?」 無表情で… そう言いやがった。 天国、行かなくていい! 俺なら気にするな! 行ったらお前がどうなるか分からねぇ! 「……宗清………ごめんな……」 そうだ! 行かなくて良い! 「俺行くわ。お前見捨てる何て出来ねぇから…」
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