今、再び

5/7
前へ
/53ページ
次へ
「うぉぉぉ!セーフぅ!!!」 清明神社から猛ダッシュしてきたので何とか校門遅刻は免れた。 疲れてぼちぼち校舎まで歩いていると、後ろから自分を呼ぶ声が聞こえる。 「春ちゃーん!」 「ん?瑞穂!」 「おはようございます♪その様子だと、今日もダッシュしてきたんですね?」 「うん;疲れたぁ;」 この少女は綾小路瑞穂と言い、財閥のお嬢様であり春の幼なじみである。 容姿端麗・成績優秀。 全てにおいてパーフェクトな少女なのだ。 「今日から高校2年生ですわね」 「あたしの予想は今年も瑞穂と同じクラスです+゚」 「そうだといいですわね♪」 するとその時。 バッ! いきなり春は校舎の屋上を見上げる。 「どうしました?」 「うん、何でもない」 明らかに何かの気配を感じた。 何だったんだ?
/53ページ

最初のコメントを投稿しよう!

721人が本棚に入れています
本棚に追加