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「っていうか、お前の技術が高いんだよ。最高学年生にだってお前ほど上手くドラゴンを操れる奴いねぇよ」
軽い口調で交わされる言葉。
その話題は、今日の午前中の実技授業のことだ。
ようするに、馬でいえば乗馬の授業のようなものなのだが、幻獣を操るのは馬ほど容易くない。まず、パートナーであっても素直に背中に乗せてくれるとも限らないのだ。
「アイオライトの性格が良いからだ。俺の実力じゃない。…というか、突っ立ってないで座ったらどうだ?」
昼食のトレイを手に立ったままのシェアトに、タイミング良く空いた隣の席を示してやる。
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