序章-プロローグ

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     同時に、鋭い爪の生えたがっしりとした四肢で立ち上がる。   「ありがとう。授業が終わったら、夕暮れまで放していてやるから」    アイオライトは立ち上がれば、足から頭まで軽く3メートルはあろうか。  鮮やかな青い鱗のドラゴンを見上げ、言葉を付け足せば、まるで早く行こうと子供が催促するように、その青い瞳は部屋の出入り口を見つめていた。    
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