第一章 ベクルックス・ルウからの手紙

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     幻獣を飼い慣らすというアムルタート固有の文化は、同時に、その豊かな地の恵みを奪おうとする近隣諸国に対する自衛という手段にも進化した。      天を駆け、馬よりも速く走る。  より強く、より気高き騎士。  幻獣騎士―。      自ら戦を仕掛けることなく、ただ、国土と自然と、そこに暮らす者を守る為に存在する彼らは、恵みの大地を狙う者には恐ろしい敵であり、自然の恩恵を受け、自然に感謝を捧げて生きる民には心強い見方である。    
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