伝えられない想い

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翌日、学校には、生徒達が (おはようございます)と明るく挨拶をして登校している いちごも、毎朝、門に立って生徒を迎える事が日課になっている (いちご先生、おはようございます)と一年生の幸子が (おはよう幸子) といちごが答えると、 幸子は、辺りを見渡して (あれ~?猫ちゃん先生は?)と寂しそうに (あ~、そうだね、今日は、猫ちゃん、大事な用事なんだ、ごめんね) (そうなんだ) と話していると、 いちごは、お尻の辺りに不快感を感じて振り返ると、六年生の男子が触っている (コラッ!武司!何、するんだよ!) (ワァ~イ、いちごが赤くなった!腐ってきた)と逃げ出した (武司!待て~!) その光景を見つめていた校長が (やれやれ、どっちが小学生だ、困ったもんじゃ)と笑っている
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