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弓張展望台からの眺望は、九十九島からなる、
数多くの島々が美しい、
その中の大きな黒島は、神秘的にも映る、
特に夕日が海と島影に隠れる頃は、
空と海が茜色に染まり、感動さえわいてくる
(まだ、早いやんか)
と猫姫が
(ちょっと早すぎたかな?)
(ええよ!ええよ!)
と笑って
恵子は、思い出すように
(ちょっと、私、用事が、あるんだ)
(用事?)
(うん、直ぐ戻るから)
猫姫は、ニッコリ頷いた、
猫姫は、回想していた、
達也と歩いた
佐世保、オランダ坂等、懐かしい思い出が詰まった街
(会いたい)の想いがありながら、電話も出来ない自分自身が悔しく、涙が落ちてきた、
猫姫は、少しずつ茜色に染まる景色を見つめていた、
ふと時計を見ると4時を回っていた
(あれ~遅いな~)と待ち続けていた、
猫姫の横並びに、観光客だろうか、
一人の男性が現れて、じっと海を見つめている、
気になって横を、、、
猫姫は、驚いた、そこに立っていたのは、小西達也だった
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