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猫姫は、思っていた、
あの頃、ごく自然に二人で色々遊びに行ったりしたけど、
お互いに好きだったのか?
猫姫は誰よりも達也が好きだった、言葉にしなくても、わかっていたはずなのに、達也と一緒に過ごした時間が、、
やがて恵子が走ってきた
(ゴメン、遅くなっちゃった)
(遅いな~俺、もう帰らないといけないよ)と時計を
(えっ?もう、そんな時間?)
(相変わらず忙しくてね)
(まだ、大学に残るの?帰っておいでよ)
(今は、わからない?まだ、やりたい事が、あるんだ)
恵子は、猫姫を見つめて
(猫、充分話した?)と小声で
(うん、ありがとう)
(おい、何、コソコソ話してるんだ)
二人は、笑いながら
(女同士の話よ)
達也は、時計を気にしながら
(ゴメン、もう帰るわ)
(うん、)
(また、帰る事も、あるさ!猫も立派な先生でな!恵子も幸せにな!)
(達也も、頑張ってね~)
猫姫が、やっと一言
(達ちゃん?電話しても、いいよね?)
(何、言ってるんだよ!いいに決まってるだろう)
達也との久しぶりの再会、
猫姫の心は寂しさを増すばかりだった。
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