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小西達也は、いつものように、疲れきってベッドに横になっていた、
天井を眺めながら、ため息をついていた。
(達也、お父さんの跡を継いでくれないかい?)
と母の言葉が耳について離れない。
叔父が亡くなり葬式で
帰郷した折りに、父の高齢を気にしての言葉である
いとこの立川真也は、
叔父と共に漁業に専念していた
(達也!お前は自分が、やりたい事をやれば、いいんじゃないか)と真也も話していた。
達也は、天文学の研究の仕事に就きたいと思っているのだが、
高齢の父を思うと、自分の夢に進んでいいものか?と悩んでいた。
ふと携帯を開いて、メールが
(達ちゃん!元気ですか?私は相変わらず子供達にからかわれて、頑張っています、忙しいですか?体を壊さないで下さい、またメールします)
猫からのメールに、達也は、微笑みながら、疲れて眠りについた。
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