10人が本棚に入れています
本棚に追加
/77ページ
8月も終わりに近づき、例年になく残暑が続いていた。
東京駅に一人の少女が降りた
彼女は、優輝法子19歳、小柄で細身の容姿、髪は肩まで伸びている、目は大きく瞳が際立つ優しい顔立ち、
最葉外国語大学の二部過程に籍を置いていた
今年の編入試験に合格、一学期こそ通学していたが、片道2時間の通学は、厳しいため、姉のように慕っている、樹菜真実を頼って上京
法子は、東京駅は初めてだが
(ここも、人が多いな~お姉ちゃん、こんなところに住んでるんだ)
中央改札を抜けて、電話を
(もし~お姉ちゃん、今、着いたよ~)
(あ~見えるよ、小さい、ゆきのが、、)と笑顔でよって来た
樹菜真実は、長身のスーツが似合う女性、高校時代は体操で国体、上位を常に賑わしていたが、足を痛めてリタイアした、それでも体型を見れば均整のとれた美形と言える、
真実と法子は、幼なじみのような、一緒に行動する事が多かった、泣き虫の法子を、いつも助けていた、本当の姉のようだった。
真実は法子の事を、ゆきの、と呼んでいた
(お姉ちゃん、久しぶり)
(久しぶりになるね、同じ大学なのに、会えないもんね~)
(だって~いつも家と大学の往復だから~東京に来るけど、素通りだもん)
(それも、そうだ、これから一緒だからね)と笑いながら、ゆきの、の肩を抱いて歩き出した
(そうだ、ゆきの、バイトするの?)
(ウ~ン?そのつもりだよ、お姉ちゃんのところに居候する訳だし、でも、地理も、わからないし)と困った顔をしていると樹菜が
(どうかな?もし、よかったら、私のところは?)
(お姉ちゃんと一緒なら、嬉しいよ)
樹菜真実の部屋は
2DK、決して大きな部屋ではないが、ゆきのと二人には、ちょうどいいぐらい
(ゆきのは、この部屋を使えばいいから、使い易いように片付けて)
ピンポン~と玄関の扉が開いて
(あっ!ミチル!)
玄関には、真実の親友、神崎ミチルの姿が
(近くまで、来たから、、)
ゆきのも玄関まで
(はじめまして、優輝法子です)
(あっ、あなたが、ゆきのちゃん、私、神崎ミチル、樹菜とは悪友、よろしく)
最初のコメントを投稿しよう!