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(そうやで!聞いてなかったんやろう?)と笑い
(ええ、まぁ~はい)いちごは、呆気にとられた
(いちごちゃんも、覚悟しいや~潰れかけの分校やで~)
(コラ、コラ!猫姫!まだ決まってない事を!)
(アリリィ~スンマソン)
校長がいちごと猫姫に
(ここの分校は、どんな事が、あってもなくさない!子供達がいる限り!だから、君達二人は頑張ってほしい!)
(はい)といちごが答えた
(ヨッシャ!あたいも一肌脱いで、頑張りまっか!)と走って行った
(ア~ァ~猫姫ちゃんは、可愛いのに言葉使いが、困ったもんじゃ)
(ハハハ~、でも、明るくて楽しい人です、私、羨ましいぐらい、魅力、感じます)
校長も
(そうじゃのう~心の優しい子なんじゃ)と言いながら、いちごと共に校内に
分校の校舎、二階建ての小さな木造作り、
(一階は、教室が2つなんじゃ、生徒は10名しかいないから、ほとんどみんな一緒にやっている)
二階からバタバタと歩く気配が
(いちごちゃん、二階が、部屋ややで~)と猫姫の声が、
いちごが上を見上げるように
(ハハハ、二階は、私達夫婦と君達二人の部屋だよ)と階段を登って行く
二階は、かなり改造されていて、廊下は、人が二人通れる程に
猫姫が、やってきた
(うちらの部屋は、奥の2つやから、いちごちゃんは、一番奥、使ったらええわ)
いちごは、自分の部屋に入った
(結構、広いな~)と思いながら、
三日前に届いた荷物の片付けにかかっていた、
荷物は、少ないからか、一時間程で、片付いた
ふと、座り込んでいた時、
窓から差し込む、夏の夕焼け、
少し涼しい風に、窓に身を乗り出した
(うわ~気持ちいい)
と沈みゆく夕陽を何となく眺めていた
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