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――放課後。
高校からの通学路を歩きながら、海斗は深く悩んでいた。
ズバリ、今日の夕飯のメインディッシュである鳥肉を、フライドにするか照り焼きにするか。
――自分でも呆れるほどに主婦めいた思考で若干嫌気がするが、一人暮らしなんてしてれば誰でもそうなると主張したい。
ともあれ、それは彼にとっておよそ日常。
若干フライドに傾きつつある思考のまま、彼は自分の家の扉を開けて、
「……は?」
『それ』と、遭遇した。
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