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夏休み明けの二学期初日の朝。学校に行くと、僕の机は何故か消失していた。
え…と、どういうこと?
「あ、行康くん。おはようこざいます」
教室の扉前で現在の状況に首を捻っていると、クラスメイトの一人が僕に声をかけてきた。
「あ、うん。おはよう忰田さん」
僕は戸惑いつつも一応その生徒に返事を返す。
彼女の名前は忰田詩織(かせだ しおり)さん。僕が属する4組の一員で、唯一心が癒されるこのクラスのオアシス。
「ねえ、忰田さん。僕の机知らない?」
忰田さんがこのクラスについて把握しているとは思えないけど、とりあえず聴いてみる。もしかしたら何か見ているかもしれない。
すると忰田さんはニッコリとエンジェルスマイルを浮かべて、
「あ、それならクラスの皆さんが運んで行きましたよ? なんでも資源ゴミに出すとかなんとか…」
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