第一刻 異変

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第一刻 異変

 北の寒い地方にある月影村、そこには人の死を司るとされている神が祭られていた…  しかし、その国全体に近代化の波が押し寄せると、静かなその周辺の村も叙情に大きくなり始めた。  すると大きな問題が出て来た、それは水の問題である、その国の政府は 問題解決の為ダムの設計を計画した。  その設計地になったのが月影村であった、月影村の村人はそんな事をしては神の祟りがあると大反対し抵抗したが、当日の政府の圧力には勝てず仕方なく神移しの儀式を決行した。  しかし結果は失敗、神の怒りに触れたその村の住民は一夜にして全員消えてしまった。  連絡の無い村に対して政府は何人かを派遣するも、その人々との連絡も途絶えた為、調査団を結成し、再度派遣をする。  だが、その調査団 との連絡も取れなくなる、その後二回に渡り派遣を送るも結局誰一人として帰って来る者はいなかった。  時は流れ現代、当日の大騒ぎになった事件の現代はその時の政府によって立入禁止になり、通称『神隠し村』と恐れられた村の事も周辺の一部の住民以外語る事も無く、人々の間から消えて行った…  かのように思われたが、あるテレビのクルーが特番で取材に行ったきり戻らないという事件をきっかけに一度消えかけた噂はまた広がり若者達の間で心霊スポットとして有名になったのである。  しかし、そこに足を踏み入れた者はやはり誰一人として帰って来る者はいなかったのだ…  そんな中、またこの村を尋ねる三人の男女がいた…
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