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『キャッ!』
あまりにビックリしすぎて驚いた声も小さく出るだけだった、眼はあっていないがその顔立ちから進のように思えた。
『今の…進君…?』
携帯のコール音が消え辺りに再度静けさが戻った、しかし、すぐにまた電話が掛かって来た、先程一瞬見えた進らしい顔は消えていたが、巫琴は用心しながらゆっくりと携帯を取った。
『美鈴ちゃんだ…』
画面表示から友達の西野 美鈴(にしの みすず)からということがあった。
『はい。』
『もしもし、巫琴ちゃん、こんな時間にごめんね、ただどうしても聞いてもらいたい事あって。』
美鈴の話しはたった今巫琴が体験した事と似ている話であった…
『美鈴ちゃんも!?私も同じような事があったの!』
『巫琴ちゃんも!?』
『二人同時に同じ夢を見るなんて…ね、美鈴ちゃんやっぱり気になるし明日みんなの家に行ってみようよ!』
『うん、そうだね、じゃいつもの所で。』
『解った、じゃまた明日。』
その会話の後電話を切る巫琴、実は彼女自信こう言った不思議な経験は初めてであった。
今まで何か嫌な感じがする場所があったりなどはあったが、今回のようにリアルな悪夢を見たり、霊的な物を見るなどということは一度も無かったのだ。
この日はまた寝るとあの夢を見るのではと行った事もありあまりよく眠れなかった。
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