~序章~

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ここに一冊の本がある。 著者の名前はイヴ・ダリル。 もうこの世の人ではない。 そしてそれを読む一人の少年がいる。 彼の名前はジム・ダリル。 イヴの孫である。 しかし彼の血縁関係の人は両親はおろか誰もいない。 それぞれ不慮の事故、寿命など様々な理由ではあるが、亡くなってしまったのだ。 彼はつい昨日二十歳を迎えた。 そしてまだ両親が生きていた言いつけを守った。 "いつかあなたが二十歳を迎えた日にこれを読みなさい"という言いつけを。
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