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島に上陸し、少し歩くと人がいた。
「もしかして助かった誰かかな?」
こちらに背を向けていて誰かは分からないが近付いてみる事にした。
相手との距離が5m程になった時、一樹は思わず足を止めた。
その男の様子がおかしい……
下を向いたまま全く動かない。それに服がボロボロだ。
風にのって微かに血の匂いもする。
よく見ると手に何か持っている。
ライトで手元を照らしてみると………鉈〈ナタ〉だ。
血がついた鉈を持っている。
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