448人が本棚に入れています
本棚に追加
/179ページ
しかし、【陸奥】は
主砲一基<第四主砲だった>、
にまともに命中弾を食らったので。
砲が半分吹き飛んだ、しかし、それ以上の損害は無かった。
さっき書き損ねたが。
【榛名】には、
三発の40センチ砲が命中した。
一発は第二主砲に命中、そこを貫通したが、主砲内で爆発。
第二主砲を吹き飛ばした。
二発目と三発目は第一主砲に命中、ここは第二主砲の様には行かず。
弾薬庫に命中して、
爆発!
船体が二つにちぎれるように、撃沈している。
宇垣「【陸奥】がだと?」
志摩「【陸奥】は第四主砲が使用不能の様です、
他の艦は砲撃を続けていますが。
中々しぶといようです。」
宇垣は渋い顔をしながら。
宇垣「【武蔵】はどうか?」
志摩「【武蔵】は無傷のようです。」
宇垣「よろしい、
戦艦部隊は砲撃を続行、
重巡には接近して砲撃させろ。」
志摩「宇垣司令、それは危険かと。
戦艦に餌食にされます!!」
宇垣「大丈夫だ!我が艦の主砲で敵の砲撃を引き付けるのだ。」
志摩「わかりました、伝えます。」
程なく、
重巡部隊<【高雄】、【妙高】>が敵に接近を開始した。
この部隊、
第七戦隊と言うのだが、率いるは、
大森仙太郎(おおもりせんたろう)少将である。
大森は水雷戦隊指揮官としての、
戦いが多く、
久しぶりの重巡部隊が、
第七戦隊と言うわけである。
その為か張り切っている。
大森「全軍戦闘速度に上げろ。
スコールが来るかも知れん!
その前に敵を射程に掴め!」
この声を聞いたわけでは無いだろうが。
第七戦隊は全速力で敵に突入する。
【妙高】は先の砲撃により、多少損傷はしていたが。
戦闘能力には全くと言って言う位影響の無い、
損傷しか、受けていなかったので、
最大戦速発揮に問題は無かった。
大森「【妙高】は遅れてはおらんか?
」
戦務参謀「大丈夫です、最大戦速問題なし、との事であります。」
大森「よろしい、距離1万で砲撃を開始する。
【妙高】には発光信号で伝えよ。」
一方アメリカ艦隊は。
リーが苛立ち(いらだち)を隠しきれなかった。
リー「まだ長門級は撃沈できんのか?」
参謀「はっ、敵はまだ健在であります。」
リーとしては、あの“モンスター”である、
【大和】、【武蔵】を叩くために、
他の艦を砲撃出来ないように追い込みたいのである。
最初のコメントを投稿しよう!