ソロモン海決戦地

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しかし、【陸奥】は 主砲一基<第四主砲だった>、 にまともに命中弾を食らったので。 砲が半分吹き飛んだ、しかし、それ以上の損害は無かった。 さっき書き損ねたが。 【榛名】には、 三発の40センチ砲が命中した。 一発は第二主砲に命中、そこを貫通したが、主砲内で爆発。 第二主砲を吹き飛ばした。 二発目と三発目は第一主砲に命中、ここは第二主砲の様には行かず。 弾薬庫に命中して、 爆発!  船体が二つにちぎれるように、撃沈している。 宇垣「【陸奥】がだと?」 志摩「【陸奥】は第四主砲が使用不能の様です、 他の艦は砲撃を続けていますが。 中々しぶといようです。」 宇垣は渋い顔をしながら。 宇垣「【武蔵】はどうか?」 志摩「【武蔵】は無傷のようです。」 宇垣「よろしい、 戦艦部隊は砲撃を続行、 重巡には接近して砲撃させろ。」 志摩「宇垣司令、それは危険かと。 戦艦に餌食にされます!!」 宇垣「大丈夫だ!我が艦の主砲で敵の砲撃を引き付けるのだ。」 志摩「わかりました、伝えます。」 程なく、  重巡部隊<【高雄】、【妙高】>が敵に接近を開始した。 この部隊、 第七戦隊と言うのだが、率いるは、  大森仙太郎(おおもりせんたろう)少将である。 大森は水雷戦隊指揮官としての、 戦いが多く、  久しぶりの重巡部隊が、 第七戦隊と言うわけである。 その為か張り切っている。 大森「全軍戦闘速度に上げろ。  スコールが来るかも知れん!   その前に敵を射程に掴め!」 この声を聞いたわけでは無いだろうが。 第七戦隊は全速力で敵に突入する。 【妙高】は先の砲撃により、多少損傷はしていたが。 戦闘能力には全くと言って言う位影響の無い、 損傷しか、受けていなかったので、 最大戦速発揮に問題は無かった。 大森「【妙高】は遅れてはおらんか? 」 戦務参謀「大丈夫です、最大戦速問題なし、との事であります。」 大森「よろしい、距離1万で砲撃を開始する。 【妙高】には発光信号で伝えよ。」 一方アメリカ艦隊は。 リーが苛立ち(いらだち)を隠しきれなかった。 リー「まだ長門級は撃沈できんのか?」 参謀「はっ、敵はまだ健在であります。」 リーとしては、あの“モンスター”である、 【大和】、【武蔵】を叩くために、 他の艦を砲撃出来ないように追い込みたいのである。
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