プロローグ…

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今、教室に山ちゃんと直木以外誰もいなかった 山ちゃん達の通う北高は夏休みを目前に控え、今日は午前中で授業は終わっていた 他の生徒は足早に帰宅したり、活発に部活を励んだりと各々の時間を過ごしていた 静まり返った教室には蒸せ返る熱気とどこか懐かしい雰囲気が立ちこめていた 「さッ、俺達もそろそろ帰ろうぜぇ!」 早々と帰り支度を済ませた直木が鞄を肩に掛けながら教室を出ようとした 「ちょッ!直木、待てよッ!」 教室を出ようとした直木を見ながら山ちゃんが慌てながら鞄の中に教科書やプリントを無造作に突っ込む 「早くしないとおいてくぞぉ!」 直木が慌てる山ちゃんを横目に、教室を出ようとドアに手を掛けた時勢い良くドアが開いた 「うわッ!!」 いきなりドアが開いた事に驚き一歩下がりながら身を引いた 「直木ッ!見つけたぁッ!?」 身を引いた直木に突然何者かが勢い良く抱きついた
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