2389人が本棚に入れています
本棚に追加
「もうすぐ夏休みだねッ♪」
山ちゃんが座っている席の隣に座ると遥が嬉しそうにそう言った
窓際の席には容赦ない陽射しがジリジリと教室に射し込んでくる
夏服の薄いブラウスが陽に照らされて、遥の発育の良い体のラインを淡く浮かばせていた
「そうだな、とりあえず高二の夏休みは遊び倒さないとなぁ」
直木が考える仕草をしながら言った
「そうだね♪海に、部活にお祭りに……それに恋いもッ♪あ~ぁ、やる事がいっぱいありすぎるぅ~!」
遥がそう言いながら足をバタバタと動かし悶えている
「遥ちゃん、そんなにやるの…」
山ちゃんが唖然としながら隣に座る遥を見る
「当たり前じゃないッ!!今のうちに青春を満喫しとかないでいつするのよッ!」
バタバタと動かしていた足を止めると、まくし立てるように山ちゃんに言った
「う、うん…そうだね…」
遥の勢いに怯えながら山ちゃんが頷く
「……ねぇ、山ちゃんって恋とかした事あるの?」
まじまじと山ちゃんの顔を見ていた遥が、思い付いたように言い放った
最初のコメントを投稿しよう!