貴方の為の此の命

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その日はやって来た 狭い箱の中に押し込まれた私を貴方は悲壮な顔で見ていた どうして? 私はこの為に訓練されたのに? 貴方が喜ぶことをしたのに? どうして?今にも泣き出しそうなの?     ―天国への片道切符― 戻らないことを知っていた誰より僕になついていた 彼女の最期を見届けるのが人の罪と僕の罰なのかもしれない     遠くなっていく貴方 遠くなっていく地面 小さくなっていく貴方 小さくなっていく地面 何もかもが小さくなっていく 何もかもが遠くなっていく 何もない空間 何かに引っ張られるような感覚 気持ち悪い 早く帰りたい 貴方の元へ帰りたい 帰ったらいっぱいいっぱい誉めてくれる? いっぱいいっぱい撫でてくれる?
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