戦士の誇り

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  「だいたい、自分とこの管理もままならない百里のお荷物である自衛隊が偉そうにしてんじゃないわよ!!」 「に、荷物だと!? キサマ!!もう一度言ってみろ!!」 「えぇ!何度でも言ってあげますとも!このお荷物!!」 「こんのぉ……空の騎士に向かって一度ならず二度も!!」 「もう一度言ってみろって言ったのはそっちでしょ!?」 「黙れ!!このブルジョワパイロットがぁ!!」 そう言って右手を思いっ切り振りかぶって、こっちに向かって……ヤ、ヤバ!? 「!?」 パンチの衝撃に備えて精一杯のガードを―― パサ! あれ……? パンチがこない? 恐る恐る目を開けると…… 「……手袋?」 殴りかかってくる相手の顔面に手袋が… 「な、なんの真似だ坊主!?」 振り返って見るとそこにいたのは…… 「まったく…騎士を名乗る者が女性に手を上げるとは……。 まぁいい。騎士を自負する者ならば手袋を投げる意味がわからないわけはないでしょう?」  
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