戦士の誇り

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  ハンガー内、F-15DJ機上 「エンジンマスターSW、ON JFS、ON 右、エンジン接続SW―― 右、エンジン回転、30 スロットル、アイドル位置へ」 グワァーン!! という音と振動が身体に伝わり、相棒の右エンジンが目を覚まします。 コックピット下方に見えるエアインテークがガクンと下がり、所定の発電電圧に達したことも教えてくれます。 同様に左エンジンも起動し、発進準備を完了します。 発進準備完了後、伊勢班長が後席の方でなにやらいじってますね? 「えぇっと……模擬空戦プログラムは……と……よし! 火器管制装置の新しい模擬空戦用のプログラムをつかう。索敵、空戦共に完全に実戦通りだぞ、弾はでないがな(笑) それと、空戦の結果をリアルタイムで判断する為に、機体とここのコンピュータとをリンクさせるから、安藤は一応通信状態のチェックをこまめに頼む」 「わかりました」 「ねぇ伊勢班長、この勝負って武装はガンのみですか?」 「俺は聞いてな…」 〈そっちは短距離の空対空、二発積めよ〉 突如ヘルメット内の無線から声が! 「あんたさっきのヤツね?」  
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