17人が本棚に入れています
本棚に追加
とりあえずスロットを絞り、エアブレーキをちょこちょこ出しながらスピードを合わせて機体を横に付ける
そして、操縦桿をほんの少し傾け、アイツの機に向かいイーグルを寄せて行く
「ちょ、翼!?やめなさい!」
「馬鹿にしたお返し!」
迫りくるF-15DJに対して、微動だにせず飛び続けるタイフーン
「くそぉ、これならどうだ!」
更に操縦桿を倒す
「いい加減にしなさ…!?」
突如、ぶつからんばかりの距離にいたタイフーンが消える!
頭を左右に振って周りを見渡す…が、視界に入るのはひたすらに青い空のみ…
「…ちょっと、何処行ったのよ(汗)」
そう呟いた矢先、コックピットに降り注ぐ日光がナニカによって遮られる
不審に思い、上を見上げると――
「……はい?」
そこにいた。アイツが、タイフーンが。
ヤツのヘルメットが見える……ってことは、ヤツは背面…って、これは俗に言うアレデスカ?
〈脅かしたいならこれくらいやったらどうだ?それとも、お飾りパイロットのお嬢ちゃんにはちと、バック・トゥー・バックは難しいか?〉
レシーバーに響くヤツの笑い声……
最初のコメントを投稿しよう!