戦士の誇り

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  「奈美恵、ヤツの位置は?」   「…九時の方向、上空よ」   それを聞き、左を向いてヤツがいるであろう方向を見渡す。無論、見える訳はないけど。   「よぉし、奈美恵!先にこっちから仕掛けるよ!」   「わかったわ!」   操縦桿を左へ倒しフットペダルを踏み込む。 イーグルの大柄な機体が綺麗に90度ロールし、高度を変えることなく綺麗に旋回していく。   「…!きたっ!正面上にEF(ユーロファイター)、距離30!」   「正面からくるとは、馬鹿なヤツ(笑)」   マスターアーム、オン 訓練プログラムが仮装ではあるけども兵装情報及び火器管制システムを起動させる。 兵装選択、短距離ミサイル。   「さぁ、墜ちなさい!」   私達にケンカ売ったこと、たぁっぷりと後悔させてあげますよ!!   「距離20!…いい、翼、先に言っておくけど私が指示出すまで打たないでね!?」   「わかってるよ、大丈夫!!」   さぁ、もう少し… もう少し……   「本当に?」   「わかってるよ、大丈夫!!」   もう少しで、ロック可能距離…   「…翼、ちゃんと聞いてる?」   …!光った、アソコだ!!   「わかってるよ、大丈夫!!」     「……お~い、翼~…」   「わかってるよ、大丈夫!!」   ヘルメットに鳴り響くミサイルロック完了の電子音!!     「おっちろぉー!!!」   この時を待っていたぁっ!! すかさず短距離ミサイル×1をシュート!   「ちょ、バカーー!!」  
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