第三章─入学式とモテる奴ら─

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ん? さっきからカチャカチャという音が後ろから聞こえる。 なんだこの音? 周りの先生たちは気づかないようだ。 気になり、後ろをそっと見てみた。 そして目を疑った。 何と、教師であるはずの柴崎要が俺の席と後ろの席(女子)の間にしゃがみこみ、PSPの人気ゲーム、モン○ター○ンターに興じているではないか! 「あの……何やってるんですか?」 小声で言ってみる。 「バカ、話しかけんな。今ミラボ○アス狩ってんだよ」 そう言う問題じゃねぇぇぇ! てか何で、俺の後ろの女子顔赤くなってんの? あんたも何か言えよ! 足下にしゃがみこまれてるんだぞ? イヤじゃねぇのかよ! 「だめなものはだめでしょ!」 「まぁ待て、今ミラボレ○ス討伐しちまうから。」 伏せる場所変えんじゃねぇぇ! 強制非公開になったらあんたのせいだからな! 「いいじゃねぇか、別に迷惑かけてないだろ?」 「俺にはね! でも、要さんがしゃがみこんでるから後ろの女子には迷惑かけてると思います!」 そう言うと、後ろの女子は顔をよりいっそう赤くした。 「ったく、仕方ねぇな」 要さんはそう言い、一時停止させ、スリープモードにしてポケットに入れ立ち上がり、職員席に戻った。
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