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なんちゅう教師だ…。
入学式は、とりあえず終わり、俺達は教室へ移動した。
俺と結城はD組だ。
教室でさっきのことを結城と話していた。
「アッハハハ! 教師がそんなことやってたのかよ!」
「とゆうかあの人ほんとに教師か?」
こんな話をしていると……。
「あの……川添君……でいいのかな?」
「ん?」
後ろから誰かが話しかけてきた。
声からするに女子だ。
その声の方を見ると、さっきの女子だった。
薄茶の髪の毛のショートカット。
さっきはあまり見なかったから分からなかったが、よく見ると可愛い部類に入る容姿だ。
実にハイレベル。
「志摩千秋……です。えっと……さっきはありがとう」
さっきのって要さんのあれか?
ってそれしかないか。
「あー、いいってあれくらい気にするな。当たり前のことを言っただけだから」
今考えてみるとほんとに常識しか言ってなかった。
「でも私は助かりました。
私、昔から自己主張が苦手で……」
ああ、成る程。だから何も言えなかったのね。
「そんな小さなこと気にしない方がいいって」
で、何でお前がそれを言うんだ、結城!
しかも、志摩の顔赤くなってるし。
「そうですか…そう言ってくれるんなら」
いや何でだよ。
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