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「お爺さんは、またあの丘に行くの?」
少年が首を傾げながら尋ると、お爺さんは、丘にある桜の木を指差しながら答えた。
「そうじゃよ。ワシはあの丘から見る景色が好きなんだ。あの丘からはこの町がすべて見れるからの」
「そっかぁ、お爺さんはこの町が好きなんだね!」
少年はなぜか嬉しそうだった。
「ボクは、この町は好きかい?」
お爺さんがこう尋ねると、少年は少し悩んだ後に、笑顔で頷いた。
「うん!好きだよ!」
「そうか、ワシと一緒だね。ワシもこの町が好きなんだよ」
お爺さんは嬉しそうに言った。
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