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-外-
ハァ‥ハァ‥ハァ‥
俺、天才かもしれない。つーかこの学校、本当に花多いなぁ。
ずっと走っていても周りの景色は変わらないほど花が多い。
そう、桃桜は「桃と桜」なので両方の木がいっぱいある。
それを見て感心をしながら、床に敷き詰められているレンガを一つ一つ踏みしめて行く。
なぜかこの場所は落ち着く。
花のせいもあるのかなんなのか。
すると海理は随分歩いたのか、奥の方に入ってきていた。
「‥結構奥まで来たな。どうするかな‥」
と歩きながら言っていると、花びらの舞ういい場所を見つけたのである。
木が沢山で花が沢山の綺麗な場所を‥。
「おっ、あそこいいかも‥」
俺は、寝る場所を決め、近づいて行った。
近づくにつれて、何故か高鳴る胸。ドクン‥ドクン‥と鼓動が速く打つのがよく分かる。
大量に舞う花びらを掻き分けて行く‥。
するとそこには―‥
ドクンッ‥
「あっ‥、女が寝てる‥?」
俺が寝ようとしていたその場所には、とても綺麗な顔で寝ている女の姿があった―‥。
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