…乗り物…

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ここは未来 そして果てしなく遠い離れた世界 この世界は空飛ぶ車もなければ 瞬間移動出来る装置もない。 しいて言えば4つのゴム製のタイヤで移動する車や、自転車と呼ばれる自分の力を使って移動する事ができる乗り物が、個人で所有できる世界であった。 もちろん公共用として、大勢の人を乗せて走るバスという車や、 バスよりも早く人数も桁違いに多く乗せてレールという道を走る電車という巨大な乗り物が地上に君臨していた。 この電車という乗り物は君臨という言葉のとおり、車や人や自転車は彼の道を横切る際は決して邪魔をしてはいけないし、彼が来ない事を確認して素早く渡るのが常であった。 とにかく、彼の怒りを買ったら膨大な負債を背負う事になるからである。 次に、空には飛行機という乗り物が海を超えて人や物を運んでいた。 この乗り物に乗るにはかなりな額を支払う事になる。 だから、貧しい人々はやたらに遠い場所へは移動する事はできないのだ。 しかし、高額と言えば海を行き来する船を忘れてはいけない。 この船と称する乗り物はまさにピンキリでタダ同然の物から莫大な額を請求する豪華なホテルのような物まである。 さて、超未来の乗り物についての話しはこれ位にして、そこに暮らしている人々の話しをしよう。
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