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━━━それだけ、好きだった…
そう言って、穏やかにミロは笑っていた。
『誰の事…言ってるんだ?』
『んー…当ててみれば?シュラ』
相変わらずの口調で、ミロは自分の頭上で本を読んでいる、シュラに言った。
シュラは、少し呆れ気味で…思わず、本をそのまま、ミロの頭に落としてしまいたかった。
『……鈍感』
『…は?』
『シュラは鈍感だよ。ホント』
聞こえるか、聞こえない程度で話したミロに、おもいっきり残念そうな顔をされている。
そして、大きめの声で、鈍感と…シュラは馬鹿にされているのだけは、解ったらしい。
『…俺のどこが…』
話始めようとした瞬間だった。
シュラの目の前にミロ顔があった…。
それは必要以上に近い。
残り、数センチで…唇は触れそうで…。
『ミロ?』
『ん?』
『本が読めないんだが?』
『…黙れ』
『は?』
そう、シュラが怒りを込めて、ミロに言うと、ミロはそのまま、シュラにキスをした。
『………////おまっ、何!?』
『だから鈍感って言ったんだよ。阿呆山羊』
キスのあと、ミロはシュラから離れ、背を向けていた。
そのまま、ミロは『じゃあナ』と言って、去っていく。
シュラは、思わず唇に触れて、顔を真っ赤にした。
そのまま、シュラは…ソファーに凭れ、顔を上げ、天井を見上げていた。
『キスの後ぐらい…気の利いた台詞言いやがれ、あのバカシュラ』
帰りがけ、ミロは顔を真っ赤にして天蠍宮へ帰って行った。
END
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ヘタレなシュラを好きな、少し積極的受ミロ
シュラミロ『気付いてよ』
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