リボーン

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…離れて気付く事が多すぎた 『君…何気に暖かいよね』 そう呟くのは彼だ… 抱きしめて眠る癖を先に気付いたのは俺だったけど… 俺の体温が気持ち良いと気付いたのは彼だけだった… 何年にも渡って… 俺に触れた人は数知れない… 俺に触れる理由はただ一つ… 俺が… ボンゴレファミリー10代目… ━━━ボスだから… 神を崇めるかのように… 街の人達は俺に触れ、 平和を願う… 守護者の六人(正確には七人)も… 忠誠の証として、俺の指にある大空のリングに口付ける そして中でも深く触れるようになったのは… 最凶の不良と呼ばれた雲雀恭弥…… 彼はふらりといなくなり、今日のように…ふらりと帰ってくる そして、抱きしめながら勝手に眠る まるで…死んでいるかのように… そして離れて気付く事が沢山あった… 彼がいないと、俺はまるでやる気が起きないとか… 彼がいないと、俺は眠れない… 『…沢田?』 『はい?』 『目の下にあるクマ…寝てなかった?』 『え…?』 ひんやりとした手が俺に触れて… 俺に篭った熱を緩和していく… …離れて気付く 俺がどんなに雲雀さんを欲していて、愛しているのか… 離れて気付く… 雲雀さんの眠れる場所は俺だけなんだと… 愛してイイ…? 貪欲な思いはきっと二人…一緒だろう…? 『綱吉…』 静かに横たわる、君に触れた… 体温はない、それなのに… 君の顔は鮮やかだ… …ゴメン… いや…何故先に逝った? 赦さないよ… 僕の気持ち知りながら逝くなんて… ねぇ……離れて気付くのが多すぎたって言ってたね 僕も気付いたよ… 僕は君を愛して、僕だけの君にしたかったんだと… 離れて気付くなんて…遅かったね ゴメン… 大好きだよ… そのまま僕は感情を殺した 最後の涙と引き換えに… ヒバツナ(軽く捏造10年後) 『そうなんだと実感した』
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